格安SIMではトップクラスの人気となっているmineo(マイネオ)の特徴や機能、注意点について解説します。
mineoのこんな機能が魅力
mineoはドコモとauから回線が選べる格安SIM
なんといってもmineoの特徴は、回線がドコモとauから選べるという点です。現在、家族内でドコモとauのスマートフォンを使っている場合、mineoに統一することができ、家族割の適応もあって更に安くなります。
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ドコモ版は3日間の通信制限が設けられていない
他社の格安SIMでは3日で3GB以上のデータ通信があった場合に通信速度を制限することが多いですが、mineoのドコモプランであれば制限なし、auプランでも3日で6GBと非常にゆるくなっており、自由度の高い使い方で利用できます。
独自のデータ容量サービス・フリータンク
mineoではユーザーが余ったデータ容量を「フリータンク」に寄付することができます。データ容量が足りなくなった場合、毎月2回まで1GBずつ引き出せるという、ユーザー同士の助け合いがユニークなサービスです。
通話面ではIP電話サービス「LaLa Call」が実質無料
mineoと同じ運営会社が開発しているアプリ「LaLa Call」は月額基本料100円のIP電話サービスですが、mineoを利用していると100円分の無料通話が付きます。そのため実質無料で使うことができます。
ただし、Lala callはIP電話のため発信番号を変わること、通話品質が良くないというデメリットもあります。通話がメインの方はカケホーダイサービスを持つ他社と比較することをオススメします。
持込み端末安心保証サービスがある
すでに所有している端末で格安SIMを使いたい場合、mineoの持込み端末安心保障サービス(月額500円)を利用すれば、落下や水没といったトラブルの際にも端末を無料で修理してもらえたり、比較的安く交換してもらえたりします。
格安SIMでも高速回線が利用可能なプレミアムコース
mineoは数か月に一度のペースで、優先通信サービスであるプレミアムコース(月額料金+800円)の入会を受け付けています。専用帯域を使って通信できるので、混雑しがちな昼休みや通勤時でも高速に利用できます。
mineoのイマイチな点
auプランは3G回線非対応
auプランは4G LTE回線しか対応していないため、まだ高速通信エリアではない郊外や山の中では通信できなくなる可能性があります。現在住んでいる地域がエリア外である場合や、旅行や登山が趣味である場合は注意が必要です。
auキャリアのスマートフォンでも使えない端末がある
現在auキャリアのスマートフォンを利用している場合でも、mineoのauプランでは利用できない場合があります。サイト上に動作確認端末が記載されていますが、不安な場合はプリペイド版SIMで利用できるかどうか確認するのも一つの手です。
12ヶ月以内のMNP(番号ポータビリティ)は手数料が高額に
mineoは格安SIMサービスとしては珍しく最低利用期間を設けていませんが、契約付きの翌月から12ヶ月以内のMNP手続きには、1万2420円の転出手数料が必要となります。
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基本データ容量500MBの価格的な恩恵をあまり感じない
基本データ容量500MB(シングルタイプで月額700円)と1GB(シングルタイプで月額800円)の価格が月100円しか変わらないため、500MBにしても価格的な恩恵はあまり受けられません。
通話定額サービスが他社と比較してやや高い
通話定額サービスとして、通話定額30や通話定額60がありますが、他社サービスと比較すると、やや高めの価格設定となっています。利用方法によっては、他の五分定額サービスやIP電話サービスなどを選択したほうが月額料金を低く抑えることができるでしょう。
通信速度が遅くなる場合がある
お昼時や通勤時間には通信速度が遅くなる傾向にあります。また、他の多くの格安SIMにも言えることですが、地下やビル街など電波を遮断するものが多い場所は、キャリアサービスと比較してやや苦手とされています。
iPhoneでもmineoは使える?
iPhoneでも使えるが、auとドコモで制約に違い
通常使用では、ドコモキャリア、auキャリア、どちらのiPhoneでも使用できます。iPhone 5c以降からiPhone7/7plusまで対応しておりmineoによって動作確認がされています。
しかし、制約に関しては大きな違いがあります。ドコモプランでiPhoneを利用する場合はテザリングが使用可能ですが、auプランのiPhoneではテザリング未対応になっています。
もし現在、auにキャリアロックされた状態のiPhoneを利用していて、mineoの格安SIMでテザリングを利用したい場合は、iPhoneをSIMフリー化したのちにドコモプランで契約する必要があります。
auで使用したい場合にはポケットwi-fiを検討しよう
どうしても回線はauのままにしたいという方は、ポケットWifiを利用するのも一つの手です。SIMフリーのポケットWifiは家電量販店やインターネットショップで購入でき、利用中のmineoのSIMカードをそのまま使うことができます。
差し替えの手間があり、そのあいだiPhoneで電話ができなくなってしまうためやや実用性に欠けますが、この方法であれば携帯ゲームやパソコンなどの他機器の通信にも利用可能になります。
mineoの注意点
また、ドコモプラン、auプラン、双方ともの注意点としては、シングルタイプのSMS機能なしの場合、アプリケーションなどを動作させていない状態で通信端末の電池消耗が早くなる「セルスタンバイ現象」という問題が起きる可能性があります。電波を捉える速度や電波強度もSMS機能ありのSIMの方に利点があるといわれています。
また、mineoサイトでは、ドコモプランのシングルタイプの場合、iPhoneのアンテナのステータス表示がおかしくなるという現象が発生しているようです。SMS機能を使う場合、ドコモはシングルタイプの月額基本料金に120円追加されますが、auの場合は基本料金に追加して代金を支払う必要はありません(各メッセージ料金はいずれも別途必要です)。
以上の点さえ気を付ければ、mineoの格安SIMはiPhoneでも安く、便利に利用することができます。
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